ネット不動産フロンティアノート



時代認識と勝ち残り策・・・No.1-2

誤解を恐れずに云えば、不動産仲介業(とその経営者)は二つの時代認識に対する対応をせまられています。

一つは、売り手市場、貸し手市場から、買い手主導、借り手主導へマーケット環境が質的に変わったということです。しかも、市場の規模が縮小に向かっているマーケットでビジネス展開をせざるを得ないということです。

どんなビジネスでも、お客さまの立場に立ち、お客さまが望むことを常に提供するのはビジネスの根幹であり、サービス業としての仲介業の原点のはずです。お客さまの満足度の視点から、まだまだ仲介業者のやるべきことが多いと日頃から感じています。

不動産仲介業は別の言葉で言えば、不動産流通業です。流通業として変化に対応し、未来を予測するカギは、消費者行動の変化と実態を知ることです。

ならば、それは、消費者行動のどこを見れば分かるのか、何を見れば分かるのでしょうか。その答えは、お客さまが店舗で、商品をどのように選んでいくのかを、鋭く観察し、分析することだと云われています。

不動産はお客さまがじっくり時間をかけて選ぶ商品、つまり探索時間の長い商品の代表です。

お客さまはまずお店を選びます。つまり、専門店としてのスキルや品揃えが選ばれるわけです。

お客さまの目から見た場合、不動産仲介会社は不動産の専門店そのものです。目の肥えたお客さまを満足させるだけの仲介サービスの提供が、今、なによりも求められているのではないでしょうか。

二つ目は、情報伝達・収集の手法がインターネットを中心としたものに劇的に変化しつつあることの認識です。つまり、情報産業としての不動産仲介業は、いやが応でも、ネット社会に対応しなければ、生き残れないという認識です。

チラシ広告からの集客率が極端に低下していることは、今さら論ずるまでもないことです。

体験的に言って、チラシ広告からの集客では、コスト的にもビジネスとして成り立ちません。活路はインターネットを主軸としたネット不動産以外には見あたらないと断言してもよいでしょう。

不動産仲介業の世界に限らず、これからの会社経営はネットを無視しては成り立たないと云われています。ネットの世界で「存在しない」会社は、実社会でも「存在しない」会社になっていくのではないでしょうか。

ならば、ネット時代の不動産仲介業の経営者は、何を、どうすれば良いのでしょうか。自らがパソコンに習熟し、インターネットやホームページ作成からSEO(検索エンジン最適化)に取りくむことでしょうか。

意欲、体力、能力のある経営者が、自ら取りくんでいるケースも少なくありません。しかし、経営者としての本来の仕事は、別のところにあるはずです。ネットビジネスとしての不動産仲介業経営者の仕事は、「インターネットの世界に会社を存在させる」ことにあるはずです。

経営者は「船長」にたとえられます。船長の仕事はコンパスと海図を使い、航路を決めることです。乗組員に指示を出すのが仕事のはずです。

圧倒的に零細業者が多いという現状からいって、船長兼機関長、兼荷役係、兼客室案内係という一人四役を否定するわけではありません。しかし、ネット不動産という船で大海原に乗り出すにはやはり不安が残ります。

そんな不安を乗せながらも、「ネット不動産」という船が針路を定め、予想される気象の変化を乗り越えることのお手伝いができれば、このフロンティアノートの目的は達したことになります。



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