今は、人生100年時代といわれる時代です。
経済変動や生活設計について、充分な備えが必要なことは云うまでもないことです。
そんなことを前提に考えると、住宅購入の限度額は、年収の4倍~5倍が「安全・安心」とされています。
公務員の比率が多い福島市の場合、金融機関は「安定した職業」と判断して、年収の7倍~8倍のローンを推めることもあるようです。
しかも、今は「超低金利」の時代なので、変動金利で借入すれば、3000万程度の新築物件でも、家賃並みの月々の支払額でおさまるケースも多いわけです。
しかし、よく考えてみれば、「10年固定の変動金利」ローンなどはリスクの大きい経済行為と云わざるを得ません。
年利が1%を下回る住宅ローンを可能にしているのは、今が「超低金利」という特別な、はっきりいえば、異常な時代だから可能なのです。
「自然金利」という考え方からすれば、経済活動に伴う金利は3%~5%が正常な金利水準とされています。
「10年間は0.7%の固定金利、その後は、その時の金利水準(3%~5%?)」という住宅ローンで新築住宅を買うようなことは、私には、恐ろしくて考えられないことです。
金融機関が実績作りのためにいくら熱心に推めたとして、変動金利でローンを組む行為は恐ろしい「経済行為」であることにかわりありません。
住宅購入の限度額は年収の4倍といった歴史的な「鉄則」を甘くみると大ヤケドをするリスクが大きくなります。